GTフィッシングに挑戦 in パラオ

hataboo

2009年11月23日 19:02

11月18日(水)スコール時々晴れ


超久々です。ブログ辞めてしまったかと思う程、久々です。
釣り自体も久しぶりです。すべてはこの為!


『GTフィッシング!』


この為に釣果運を溜め込む事に・・・・・、結果的に釣りに行けなかっただけです・・・・・・。


話せば長くなるのですが、E(嫁になりました)とパラオに行く機会ができたので、

『絶対挑戦する!』

『こんなチャンス二度とないっ!』


パラオ行きが決まってから、一生懸命予習です。鈴木文雄さんのGTバトルを見て、しっかり頭の中にイメージを叩き込む。


Eにタックルを買っていいか、一応聞いてみる・・・・・無理、無理。


当然、GTフィッシングのボート予約もしなければならないのだが、検索してみると3社ある。値段はそれぞれ若干違う、タックルを貸してもらわなければならないので、メールでそれぞれ問い合わせしてみる。専門ではないが一番親切で対応が良かったIMPAC(インパック)さんでお世話になる事に決めました。


パラオでの滞在は実質3日間、3日間すべてをGTに捧げたかったがEがOKするはずもなく、1日だけとなりました・・・・不安。友達には2日間はやらないと、釣れないよと言われていたんだ・・・・・。


費用は
 ボートチャーター     $500
 タックルレンタル     $80 X 2
 釣り許可証        $20 X 2
 ロックアイランド許可証 $25 X 2


3日目の朝、気合を入れて起床するとあいにくの小雨。1、2日目は天気が良かっただけに、嫌な兆候である。


お迎えのレイさんの情報によると、今日ガイドをしてくれるHaroldが気合が入っているらしく、近くに行くと『近寄るなっ』と真剣にタックルの用意をしていたそうです。



ガイドのHaroldです。 陽気で釣りが大好きな優しいパラオ人です。



小雨の中、約30分ほどボートを走らせて、Haroldの実績ポイントから攻め始めます。


タックルを確認すると・・・・・ちゃんと確認しなかった、入れ込みすぎ。どこのロッドかどこのリールか???しかし、ショックリーダー+PEとちゃんと結束されている。私のルアーはペンシルホッパー(黒)130g、Eのルアーはペンシルホッパー(黄)110g。


とりあえず、Haroldにお手本を見せてもらう。体格もがっしりしているので、軽くスーパーキャストを見せられる。体力勝負の釣りだと聞いていたが、まさしくハードワークである。ルアーが100g以上あるわけだから、指、腕にかかる負担が普段の数倍以上である。


グローブとベルトが用意されていないっ、どうやらなくても大丈夫なのかなぁ~~と思いながらキャストを続けます。10投目位から、指先が痛みだした。ルアーをホッピング?バンピング?スプラッシュ?させる為に竿の根元を下腹部に当てて竿を煽る訳ですが、だんだんと下腹部もすれて痛みだします。Eは3投でギブアップ。10投目を過ぎてから指先に血マメができ始めました。


どうやらポイントは点在しているリーフ(岩礁、珊瑚礁)のドロップオフを中心に廻っているようだ。パラオはリーフに囲まれている島なので、波が少ない。透明度も高い。その為、ベイトの群れやナブラを発見しやすい。しかし、小雨が降ったり、スコールがやってきたりと、状況は良くない。





私が指先を気にしていたのに気づいたのか、Haroldが気を利かせて内側にゴムが付いた軍手を貸してくれた。軍手を履いてキャストしてみると、素晴らしい!痛くなく、スムーズ!しかし、ホッピングの煽り重ねると腕がだんだん重くなる、本当に体力勝負ですねっ。






しばらくすると、Eが復活。私がキャストしてあげて、ホッピング&リトリーブをさせる。Haroldが気を利かせ声をかける

『Come on さ・か・な!』

少しだが日本語?単語をしゃべれる。




状況は良くないが、ついに変化が現れる!!




私がドロップオフにキャスト。1度、2度ホッピングさせると、3度目で後ろから明らかに水面が盛り上がる。





『出たっ!!』






『良しっ、喰えっ!!』







しかし、チェイスはその1度のみで、その後の追いが来ないっ。午前中はその1チェイスで終了。







お昼は猪木アイランド(無人島)で用意してもらった弁当を食べました。猪木アイランドはアントニオ猪木さんが昔から珊瑚の保護などに協力してきたことから、名誉村長と言う事で名前をつけられたそうです。実際にはパラオ人以外は島を持つ事ができないそうです。



その後も天候は良くならず、長めのスコールに合う。下腹部も擦れてどんどん痛くなる。しょうがないので、バスタオルを3重位折って水着の中に入れ固定する。少し良くなった。



Eはお昼を食べた後と言う事と今日は釣れないと見極めたようだ。ボートの奥で寝始めた・・・・・・。一方私は、肉体的には相当疲れてはいるが、昨日シュノーケリングをしてパラオの海の魚影の濃さを十分に理解している+今後こんなチャンスはないに等しいと思っているので諦めるはずもなく一心不乱にキャストを続ける。だんだんとホッピングも上手になってきてバブルサウンド、水しぶきも大きくなってきている。


がしかし依然としてノーチェイス・・・・・・心のどこかで、


『GTでなくても良いから、何か来て、お願い、ボウズは嫌だ』


と言っていたような???



Haroldもガイドとして何とか釣らせようと言う気持ちが伝わって来る。見極めが早く、しきりにポイントを廻る。


とうとうストップフィッシングまで残り1時間となってしまいました。しかし、天気が良くなってきました。水面も凪に近く、ベイトの群れも見えるようになってきました。当然、ベイトの群れの下にはいるはずっ!!!!!


それでも中々出て来ない、そんな簡単に釣れるはずがないのは、十分に理解している。多分、釣れない可能性は8~9割、釣れる可能性が1割位?


天気が良くなってきたのと同時にEが再び復活してきました。と同時にナブラがあちらこちらで見れるようになって来ました。あんなナブラを見るのは初めてです。祈りを込めながら集中してキャスト&ホッピングを繰り返します。


残り30分。体力的にもかなり辛い、ホッピングの繰り返しで腕がパンパン。






ホッピング1度、2度、Haroldが叫ぶ





『He is coming!』






そう言えば今、後ろが盛り上がった。





と同時に3度目で





『BITE!』







ラインテンションが張ります。最初が肝心と言う事ですぐさま追い合わせをかまします。ドラグが強烈にでて行く・・・・・・・・・・・・・・かと思ったら、こちらに向かって走って来ます。




竿を立てて、急いでリトリーブするが、間に合いません。後ろに下がって、その間に合わない分を稼がなければなりません。




しかし、後ろにはボートデッキの凸凹があり、当然転びます(爆笑。




それでも、竿を立て、高速リトリーブは止まりません。体勢を立て直し、ゆっくりと魚をボートに寄せます。









魚がだんだんと見え始め、Haroldが叫びます









『Yes! It's GT』












釣れたのは
魚種 :GT(ジャイアント・トレバリー)和名:ロウニンアジ
全長 :75cm
体重 :約7~8kg
ルアー:ペンシルホッパー(青緑)120g
場所 :ウルクターブル島とセブンティ・アイランドの間に点在しているリーフ(釣れたのはややウルクターブル島に近い)



釣り上げた瞬間、しばしの絶叫タイム、そして疲労感。アドレナリンが全開で胃が痛かったです。Harold、Eと共に喜びを分かちあいます。


Haroldが笑いながら言っていました、
『You were looked like dancing!』
(踊っていたようだったよ!)


結果的にこの1匹、サイズから言えば小学生クラス? ですけど、この少ない可能性の中で釣り上げた事は私の釣り人生の中でも最高の快挙になるのではないでしょうか。



またいつの日か、このパラオで是非GTを釣り上げたいです。



ありがとう、パラオ、ガイドをしてくれたHarold、そしてIMPACさん。

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